手作りワールド

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機能だけでなく、押えも充実しているので、
使いこなすことが楽しいミシンです!

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お名前:  USAKO さん
お住まい: 大分県
ミシン歴: 30年
ホームページ : うさこの洋裁工房 http://yousai.net/
twitter: 洋裁工房のうさこ @yousaikoubou
YouTube: https://www.youtube.com/user/yousaikoubou
型紙販売ショップ: http://yousai.ocnk.net/

お客様の声
機能だけでなく、押えも充実しているので、使いこなすことが楽しいミシンです!

ソーイングを始めたきっかけは?

 お裁縫を始めたのは小学2年生のときです。家政科の出身だった母がきんちゃくの作り方を教えてくれて、そのときに使っていたのがJUKIミシンの「フローラ」でした。きんちゃくは思ったよりも簡単に作れて、5・6個くらいどんどん作ってしまいました。もともと手を動かして何かを作るのが好きだったんですね。
 その後母と同じ学校の家政科に進学して、卒業後は子供服を扱う縫製工場に勤めました。そこで工業用ミシンというスピードもある専門的なミシンで服を縫っていました。ですが個人で使う分は家庭用ミシンが使いやすいなぁと思いました。

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どのようにソーイングを楽しんでいますか?

 まだ趣味で洋裁をしていた頃、私は時間がなくて洋裁教室などに行けず、独学で服作りをしていて、たくさんつまづいたり失敗していました。今は自分自身の服や作品を作るというより、そんな自分のように回りに教えてくれる人がいなくて独学で手作りしている人が挫折せず楽しく洋裁が出来るように、うさこの洋裁工房という名前でインターネットの洋裁教室をやっています。
 1999年に洋裁のやり方を教えているホームページがまだほとんどない頃にホームページを作り初めました。現在もより分かりやすいようにと改良を加えながら運営しています。現在はウェブサイトや型紙販売のほかに洋裁教室も開いています。
 大分の教室に加えて、2年前からは福岡でも教室を構えています。教科書やカリキュラムに沿った授業ではなくその人が作りたいものを作れるように、型紙製作から裁断、縫製、そしてミシンの使い方まで、初心者の方でもつまづかないように教えているので興味のある方はお声をかけてくださいね。

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EX7のどんな機能を使っていますか?

【スピード】

 EX7は縫うスピードが速いのがいいですね。今までは職業用ミシンと「ジュプレ」というJUKIの刺繍ミシンを使っていました。この家庭用ミシンはスピード以外欠点がまったくないというくらい使いやすかったのですが、スピードが一般的な家庭用ミシンでしたので、オーダーの衣装など急いで作らなくてはならない服には適していませんでした。
 その点このミシンはかなりスピードが速くなっています。さすが20年近く経つと色々性能が上がっていますね。もちろんスピードで選ぶなら、縫製工場で使われる工業用ミシンが早いのですが。私の経験上、個人宅で扱うには引越しなどで困りますし、ちょっとした特殊縫いが必要なとき直線しか出来ないので小回りがききにくく不便を感じていました。工業用がトレーラーで職業用がトラックとすれば、家庭用は日常で使いやすい乗用車という感じがします。
・工業用や職業用は同じものを大量に作る人向け
・家庭用は毎回違うものを作る人向け
家庭用ミシンなら1台で直線もジグザグも色々な縫いができるので、今回の作品はちょっと変わった縫い方をしたいってとき便利なんですよ~。
毎回頻繁に使うわけじゃないのですが、色々作っているとふとしたときに特殊縫いが必要になったりするのです。
だから同業のプロの方と職業用を持っていても、家庭用ミシンを手放せないよね~って話をしたりします。プロの人って買い換えて「持っているのは職・工業用とロックだけ」じゃなくて「家庭用+職・工業用+ロックって増えていく」んです。縫う人一人なのにミシンが3台とか5台とか。
 なので最初の家庭用ミシンは結構重要ですよ。そして沼にはまると足踏みミシンまで蒐集したくなってくるんですけどね。

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【サイズ】

サイズが大きいミシンはありがたいですね(o^-^o)
ふところの小さいミシンは厚手のコートを縫ったりするときに生地が邪魔になって縫いにくくなりますから。
縫いにくいとステッチがゆがんだりしやすいですから、ここの大きさは私にとって重要です。
縫う人にしかわからない地味に大事なポイントですよね。

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【フロートモード】

別珍やコーデュロイ(コール天)素材のあるあるだとおもうんですが、縫ったときに特に縫い代の重なったところとか、生地に押えの跡が筋状についたりするんですよね。
フロートモードを使って押えを上げながら縫うと押えの跡がつきにくくなるんです。
あとオーダー品とか……段差の目飛びイヤですよねぇ。
裾の三つ折り箇所など厚みのある部分の乗り越えが楽になりますよ。

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【ニットソーイング】

3重の直線縫い使うとニットどころかレオタードも縫えるって知ってます?
これ便利ですよ~。安いミシンにはこの3重縫いができないものが多いので要注意です。ニットの服ってロックミシンがないと縫えないと思い込んでいる人が結構いらっしゃいます。
普通の直線だと、ニット用の伸びるタイプの糸を使っても30%くらいしか伸びないんですよね。
すそやそで口とか伸ばしながら着替える部分が伸縮に耐えられずに切れるので、従来ニットの服はロックミシンでといわれてたと思うんです。
でも、ニット糸+3重縫いをすればレオタード生地の伸縮にもついていくんですよ!
以前レオタード生地で試したときは1.5倍くらい伸びても切れませんでした。
この縫い目を使えばロックミシンがなくてもカットソー作れますよ~!!
しかも針穴を直線専用の小さい穴にスイッチ一つで切り替えられるんです。
ニットって穴が大きいと柔らかいから、普通の家庭用ミシンだと縫い始め高確率で食い込むでしょう?
直線用の小さい穴に切り替えれば、穴が小さいので薄手のニット生地や、小さいパーツの端っこが穴に食い込みにくくなるんです。
この地味な快適さ!分かる人はミシンオタクを自称していいと思います。

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3重縫い

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通常の針穴

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直線用の針穴

【裁ち目かがり】

洋裁教室では、ほつれ止めの裁ち目かがり縫いを普通の押えのまま縫っている人がいます。押えを専用のものに取り替えるときれいに縫えるんですが、特にEX7の押えはよくできていて生地端も丸まりにくくなります。
このミシンはどちらかというと経験者向けで、本格的にソーイングをしたい人など、今までのミシンに物足りなかった人に向いていると思います。

HZL-EX7 裁ち目かがり押え

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ソーイングを始めようとしている方へメッセージをお願いします

ミシンはぜひ!大きいものを選んでほしいです!
ミシンの知識がない場合小さくて軽いミシンを選びがちですが、洋服を作るミシンで考えるなら一番重要な機能は大きさです。大きさはあとで付け足したり出来ないですからね。個人的にミシンの横幅が40㎝程度ないと洋服には向いていないと思います。あとは家電と同じで金額ではなく機能で選んでください。金額で選ぶと、貴方の作りたいものに必要な機能のないミシンを買うはめになります。
結果実際に使っていて不便を感じる+ミシンの知識が増えて少しづつクラスの違うミシンを乗り換えて安物買いの銭失いでトータルで高くつくのは想像しやすいと思います。
よく生徒さんたちに質問されるので、ウェブサイトの動画で機能からミシンを選ぶ方法を説明しています。ぜひ参考にして自分に合ったミシンで洋裁を楽しんでくださいね~。(o^-^o)

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取材:2017年2月